こで、依頼者と十分打ち合わせをします。取材というやつです。
中に入る
その物の用途使われ方や販売予定の価格等、検討出来る事はもう無いと
言うくらい詰めます。


そしてその商品の
コンセプトをはっきり聞き出します
コンセプトのしっかりしていない物は必ず失敗します。ここが一番重要です。
今回のコンセプトはプロの使用者があらゆる角度の手の中での収まりのよ、及び耐熱A BSで剛性感のあるリブ配置や患部を圧迫しない形状等重要視されました。

又、請負金額等もこの辺で明らかにします。極々まれに発想というのは、タダ・・・・
デ-タは、メディアの値段と思っていらっしゃる方がいますので気をつけなければ
なりません。私共の仕事はあまり形として残らないので誤解されやすい部分です。
(本当になんとかならないのかなあ-・・・こんな気持ちの方は、決まってある部分のRにこだわったり、見えない部分でもRを付けないと応力集中が起こるだの、訳の分からない事を言い出すんだ・・・・・・な-んてね)


客先の製造レベルや、どの様な場所で金型や製品を製造するのか?又、その工場の設備等も把握します。設計レベルでは、使用者の年齢性別、販売予定価格等
把握しないと設計は出来ません。設計者は、まれに、過去の経験にたより、それ以上の物を作り出したがります。これは、客先の意図を無視し自己を満足させる行為でしかありません。又、客先も無理難題を依頼してくる場合もあります。極端な例で
公道を走行出来るクロ-ズドボデ-のス-パ-カ-を製品込みで150万でどうか・・・と言われた事もあります。もちろんお断りしました。こんな事のない様いっぱいお話します、出来るだけ客先の理想を実現化する為に・・・・・・


そこで、2D-CADで構想設計します。私達は、構想段階では3D-CADをあまり使用しません色々なパタ-ンを考える場合2Dで考える 方がずっと早いと思っています。

(貴重なんでこの部分の記述を残します。本当なら更新の時変更するのが望ましいのですが、多分同じ道を進まれるで有ろうと思いますので・・・・・・・
現在の手法はラフや構想は頭の中、いきなり3DCADです。
色々2Dの経験の長い人程大変なのかもしれません、と言うより3DCADのデモンストレータの見せ方部品作ってASMですよね。こんなの現場じゃ無いですよね、ASM検討からバラシですよね、なんだかんだで一言で言えば慣れれば大丈夫という事ですね。設計支援道具なんですからしっかり支援してもらおうじゃないか)

相手が3Dの設備が無い場合、最後は2Dで
提出しなければいけない訳です。
2Dで考えるとは、どうゆうことかと言いますと、私達はメモ用紙にラフを描くよりCADで数値的に納得出来る絵を書く方がずっと早く 又、後でつじつまを合わせる時に考える必要が無い為です。

この点2D-CADは、3D-CADよりは、融通がきき、ラフよりは、正確という位置付けで使用しています。

(とは言うものの最近は、ほとんど2Dをさわっていない・・・・・慣れると何をやるにも3Dの方が楽だと言う事が判ってきた今日この頃です)



だから描きながら考える
というのが私達はより、一般的です。
コンピュ-タ-を使用して仕事をしている以上コンピュ−タ−君(当社では各々動物の名前が付いている。)にしっかり仕事をしてもらいます。
しかし2個以上の部品で構成される製品は、相手が3Dの設備を持っている、いないにかかわらず、後々の事を考えれば
(部品がはまらないよ-、ぶつかる-等)3Dでつめて後で2D及び3Dで納品がベストだと考えています。